せなのポケログ

剣盾PJNO2020全国ベスト32(同着17位)

【ダブル】ピカの呼吸ー⚡万雷エース⚡

はじめに

せにゃるど @senald_poke と申します。
PJNOという日本国内でダブルバトルの強い人を上から100人集めた招待制の大会に参加させて頂き、予選Day1にて5-2通過、本戦Day2にてベスト32(順位としては同着17位)
という成績を納めました。また、ランクマシーズン6では瞬間最高4位レート20XXを取りました。
 
今回は私が剣盾ダブルをまともにプレイする切っ掛けを下さったリバティノートさんに、感謝の念を込めて構築記事を投稿させて頂くことになり、初めて構築記事を書いてみました。
 
 先にパーティ全貌を画像として載せます。
 
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構築経緯
構築の始点はピカチュウです。
何故ピカチュウ?という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
これに関しては、〝ただ使いたかった!色違いの巨大ピカチュウを使いたい!〟これに尽きます。
 
2020年5月12日(火)9:00~5月19日(火)8:59の期間中、巨大ピカチュウのレイドバトルがピックアップされており、初めて巨大避雷針ボルテッカーピカチュウが解禁されたのを皆さん覚えていらっしゃるでしょうか?
 
実は巨大ピカチュウがレイドピックアップされてる最終日に身内から色違いの避雷針、ボルテッカー持ち巨大ピカチュウが欲しいと強請られていたことを思い出し、色ピカチュウレイドをご希望のボルテッカー個体が引けるまで徹夜をし、何回も乱数調整にて出現させてました。
 
その際に大量に手にしたボルテッカーを覚えていない色違い巨大避雷針ピカチュウを折角だから何とか対戦にて使いたい!ピカチュウ好きだし、2020年は子年だし使わない理由がない!と思いピカチュウを軸に構築を組み立てることにしました(ピカチュウの為に時間を割きまくったからにはどうしても使いたかった)。
 
ちなみに、このピカチュウを始点とした構築を考察し、完成させたのは2020年5月下旬頃です。
 
では本題に入ります。
 
 
先ず構築を組むにあたって、ピカチュウでできることを考え、以下3つの動きが強力だと考えました。
 
1.ピカチュウダイマックス(以下DM)権を使い、キョダイバンライという強力な専用DM技を序盤から駆使し、バトルのテンポを掴む動き
 
2.猫だまし+味方の挑発などで相手のトリルや追い風などを封じ、相手は自由にさせずにこちらだけ追い風などを展開して素早さマウントを取る動き
 
3.特性、避雷針による電気技の無効化(場に居れば相手の電磁波など厄介な技も向こうにできる)
 
ここで以上3つの動きを活かせる構築を組むことに決めました。
先ず先に挙げた1.のピカチュウにDMを切る動きは、以下の5点が大きな問題になると考えました。
 
①耐久が低く、折角ピカチュウにDMを切ったとしても大抵のポケモンに一撃で倒されてしまう点。
 
②オーロンゲやエルフーンなどにすり替えで電気玉を奪われるだけで火力が大幅にダウンする点。
 
③素のS種族値が90と遅くはないが、早くもないSの為上から叩き倒されやすい点。
 
④トリルパ相手では巨大万雷の追加効果である、相手全体を麻痺にするという追加効果によるS下降が裏目に出やすい点。
 
⑤環境に多いバンドリが重い点。
 
ここで以上5点の解決策を考えました。
①②に関しては、この指とまれなどで、すり替え、トリックによる電気玉剥奪を阻止しつつ、単体地面技なら空かせるトゲキッスの採用。
 
③は2.の動きもこなせつつ、追い風を覚えるエルフーンの採用。
 
④に関しては、エルフーンの挑発だけではイエッサン、ブリムオンなどには太刀打ちできないため、味方地震+弱点保険発動DM技でトリルをさせずに倒し切れるジュラルドンの採用。
 
⑤はバンドリ相手に比較的強く、④の解決策に必要な地震を覚えれる、ウオノラゴンの採用。
 
しかし、これだけではバンドリを相手にするのは厳しい上に、リザバナやドラタンザンなど環境に多いポケモンに太刀打ちできない。
また、2.のプランを選択した場合、高確率で先ずピカチュウが倒されるので、後ろから出して暴れられる裏DMエースの存在はパーティを超強化すると考えた。そこでパワーがあり、DMバンギを手助け+珠ダイストリームにて上から倒せ、リザードンフシギバナ、ドラタンザンなど多くのポケモンとやり合える、意地っ張りギャラドスの採用を決めました。(3.の動きもピカチュウを大事にプレイングすれば活きる)
 
これで全ポケモン6匹が決まり、パーティメンバーが決まりました。
 
持ち物や技は個別解説にて!
 
 
個別解説

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特性:避雷針
持ち物:電気玉
性格:控えめ
実数値:111-67-60-112-70-142
努力値:4-0-0-252-0-252
技構成:雷-草結び-猫だまし-守る
 
特性にはギャラのサポートや相手の電磁波を無効化できる避雷針。
持ち物はピカチュウが最も火力を出せる電気玉。
 
性格は威嚇や鬼火に動じず攻めれる特殊型。
何故臆病ではなく、控えめ採用なのか?
ピカチュウにDMを切る場合は基本追い風やこの指サポートを受けているので、Sよりも火力を少しでも伸ばすことで相手を倒しながら、少しでも相手ポケモンに麻痺状態を押し付け易くする為。
また、種族値90では最速にした所で抜けるポケモンが限られており、ドリュウズなどが相手の場合はそもそも端から不利なので、準速に不満を感じたことは少ない為。
ただ、最速ギャラには上を取られるので、性格の選択はプレイヤーの好みで選択することをオススメします。
 
努力値は耐久調整した所で耐久性にかけるためCS252残りHとしました。
技構成に関しては、猫だましは2.の動きをする為に必要。
守るに関しては避雷針役として大事にしたい時や何かと便利な為採用。メインウェポンの電気技にはDM技の威力を優先した雷を採用。ギャラのダイストとのシナジーも良い(今ではライジングボルトの方が使い勝手的には良いかもしれない)。
トリトドン相手に何もできなくなるのを嫌い、最後の技には草結びを選択しました。
 
実は、飲酒しながらランクマをしていて気分が良い時とかは、 「ピカの呼吸ー10の型ー巨大!万雷」とか言って遊んでました笑
構築名はこのくだりから取りました。
完全に鬼滅の刃の影響です。
 
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特性:強運
持ち物:鋭い爪
性格:控えめ
実数値:191-x-115-176-0-114
努力値:244-x-0-156-0-108
 
特性、持ち物、性格、配分に関しては初手ピカキッスで出した際、

初手この指万雷を選択→次ターンにキッスが倒れていなければ万雷マジシャで相手フィールドを一掃→3ターン目万雷で相手ポケ全麻痺。

という動きができたらいいな!とロマンを感じ(実際よく起こり得ました)、それの可能性を上げる為に特性は強運。それに付随して道具は鋭い爪。
また、厄介なオーロンゲの処理をしやすくするためにも強運+鋭い爪が良いと考えました。
 
多少の耐久性を確保しつつ火力を得るために、先ずHを191まで伸ばし、Cを11nである176まで伸ばし、残りをSに回したら丁度準速バンギ抜きになったのでこれで採用した。配分に関してはもう少し考察する必要があるかもしれないです。
 
また、天の恵みは万雷と合わせることで、まひるみを狙えるので、それはそれでまた違う強さがあると思いますが、パーティ全体で考えたら強運の方が合っていると思います。
 
技に関しては、この指は確定として、ピカチュウの猫だましと合わせて相手エルフーンを倒す動きも取れるように、エアスラ。
雑に削りを入れかつ、不足しているドラゴン打点を補填するマジシャ、この指に吸われずに相手のナットレイを倒せる熱風とすぐに決まりました。
 

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特性:悪戯心
持ち物:気合の襷
性格:臆病
実数値:135-x-106-129-95-184
努力値:0-x-4-252-0-252
技構成:追い風-挑発-手助け-ムーンフォース
 
特性に関しては使いやすい悪戯心。持ち物に関しては他に持たせたい物が特にあるわけでもないし、後出しから襷で耐えて追い風展開を狙えるのも強いので襷を採用。
 
性格に関してはエルフーンミラーを嫌い最速にしたが、ピカチュウの猫だましと合わせたりして確実に追い風を展開できることが多いので、控えめでも良いかもしれないです(無振りドラパルト相手に確一が取れやすくなる為)。ちなみに攻めれるエルフーンは強いと思います。
 
技は前述済みの通り、追い風、挑発、手助けは決まり。ムンフォに関しては対ドラゴンタイプ打点として強力なので即採用。
 
 
 

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ジュラルドン
特性:筋金入り
持ち物:弱点保険
性格:控えめ
実数値:177-x-136-176-72-116
努力値:252-x-4-156-12-84
技構成:流星群-ラスターカノン-悪の波動-守る
 
特性、持ち物に関しては前述の通りトリル対策に使いたかったので筋金入りと弱保を採用。
配分は対トリルが主な仕事なので、SはS準速バンギを抜いてくるポケモンを余裕で抜けれる程度に留め、他は必要分の火力を確保しつつ11n。残りは耐久に回しました。(今のシーズン8環境ではポリゴン2の存在を考え、Hを削って、Cに振り切った方が良いかもしれません)
 
技に関しては威力重視の流星群に、使い勝手の良いラスカ。トリルを貼ってくるサマヨールヤレユータンに抜群を付ける悪の波動。最後はDM切る前に様子を見たいことがあるので守る。
 
 f:id:senald:20200706223902p:plain
ウオノラゴン
特性:頑丈顎
持ち物:拘りスカーフ
性格:意地っ張り
実数値:165-156-0-x-4-252
努力値:0-252-0-x-4-252
技構成:エラガミ-地震-サイコファング-がんせきふうじ
 
持ち物は追い風+スカーフで砂かきドリュの上を取り、エラガミを当てたいのでスカーフ。
火力も素早さも欲しい為、AS252振り。
 
技はエラガミ、地震を確定とし、壁を破壊できるサイファン、相手のSを落とす手段があったらいつか活きるかも?と思いがんせきふうじを採用。(基本エラガミか地震しか使いません)
 
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特性:自信過剰
持ち物:命の珠
性格:意地っ張り
実数値:171-194-99-x-120-133
努力値:4-252-0-x-0-252
技構成:滝登り-飛び跳ねる-パワーウィップ-地震
 
特性はDMエースとして暴れて貰いたいので、自信過剰を選択。
持ち物性格は前述の通り、多くのポケモンを手助けと絡めて一撃で倒すために、火力重視で命の珠+意地っ張りを選択。
配分に関してもなるべく上から高火力を押し付けて欲しいので、AS252採用。
技はメインウェポンとなる、滝登り、飛び跳ねるは決まりとし、トリトドンアシレーヌミロカロスを倒しやすくする為のウィップ、トドン入りセキタンザン構築に隙を作らず、弱保ジュラルドンとシナジーのある地震を採用。
 
自信過剰+珠+意地っ張りによって火力は高いので、DMをギャラドスに切らずとも活躍の機会があります。
 
 
 選出と立ち回り
 基本選出
 
その1:ピカの型
 
エルフーントゲキッスでサポートをしながら巨大ピカチュウで暴れる。

※ピカの型は不利な構築相手にもワンチャンを手にしやすい究極奥義です。
ピカチュウと巨大万雷を信じましょう。
 
その2:ジュラの型  
先発:エルフーン+ジュラルドン
後発:刺さってるポケモン
 
タイミングを見てジュラルドンDM
 
その3:ギャラの型
後発:ギャラドス+刺さってるポケモン
 
ピカチュウ+エルフーンで場を整えながら後発のDMギャラドスを通す。
 

※ピカの型、ギャラの型に関しては、相手の出方次第で途中からDMの切り先を変え易いため、汎用性が高いです。
 
 
後発:ギャラドス+刺さっているポケモン
 
1ターン目はピカチュウで相手のエルフーンを猫だましで止めながら、こちらは追い風。
2ターン目、多くの場合1ターン目にピカチュウは相手に警戒されて倒されているので、ギャラドスにDMを切って手助け+ダイジェで相手のポケモンを倒しながらSマウントを取るか、挑発で相手エルフーンを止めながらDMギャラドスで暴れる。
 
                   
対:トリル 
後発:刺さってるポケモン
 
ピカチュウ猫騙しをしながらエルフーンの挑発でトリルを止めてから攻める。
 
もしくは
先発:ジュラルドン+ウオノラゴンorギャラドス
後発:刺さってるポケモン
 
地震+DMジュラルドンでトリル役を倒す。
 
地震役としてギャラドスを選出した場合は、ポリ2トリル相手でも相手のポリ2の配分次第ではトリルをさせずに倒し切れます。
 
 
対:オーロンゲ入り
後発:刺さってるポケモン
 
初手相手のオーロンゲにピカチュウ猫騙しをしながら、トゲキッスマジカルシャイン(急所に当てれば多くのオーロンゲは倒し切れます)
そこからは相手のパーティや選出に合わせて戦っていきます。
 
対:ドラタンザン
後発:刺さってるポケモン
 
相手のドラパルトが波乗りをしてくる前に、エルフーン追い風、ギャラドスのダイストorダイアースでセキタンザンを一撃で仕留めます。
相手のパーティにトリトドンがいるならダイアースが無難。
また、ダイアースならセキタンザンに守られたとしても、蒸気機関が発動しないので次のターンも上を取れる。
 
後発:ギャラドス+刺さってるポケモン
 
エルフーンで追い風しながら、ピカチュウにはDMを切らず雷などを選択して相手の出方を伺う。
 
もしくはエルフーンで追い風しながら、ギャラドスにDMを切って戦う。
 
対:バンドリ
後発:ギャラドス+ウオノラゴンorトゲキッス
 
エルフーンで追い風しながら、ピカチュウは相手の襷を持っていそうなポケモン猫騙しをしつつ、相手の出方を伺う。
ピカチュウが高確率で倒されるので、倒された次のターンにギャラドスにDMを切り手助けダイストリームでどちらかを倒しながら打開していく。
 
もしくは、
後発:ウオノラゴン+刺さってるポケモン
 
相手の初手がバンドリの場合はドリュウズエルフーン方向にアイアンヘッドバンギラスギャラドスにダイロックを打ってくる事が多いので、
エルフーンで手助けしながらギャラドスのダイストリームをバンギラスに選択して、DMバンギラスを一撃で倒し、天気を雨状態にして砂かきドリュウズのSを奪う。
 
 
雑記
 
ピカチュウを軸に構築を組み立てて行った結果、最終的にはピカチュウ構築かつ、ジュラルドン構築かつ、ギャラドス構築といったようなパーティが出来上がりました。
その為、選出択が多く、できる事も多いので、BO1だけでなくBO3ルールにも向いていたと思います。
ただ、全体的に前のめりなパーティの為、1つの判断ミスが負けに繋がったり、選択肢が多い故にプレイヤーの負担は大きめな構築だと思います。
 
ちなみにシーズン8環境でも何だかんだ、雨や3闘に、ポリ2トリルやポリZ等色んな相手にやって行けております。
スパボ級からストレートでマスターに駆け上がって、まだ10数試合とは言え勝率も9割越えと高いです。
 
 
実は私せにゃるど @senald_poke は全国大会も初めてでしたが、BO3による対戦もPJNO本番が初めてでした。
 
何もかも初めての私が最終的にはベスト32(順位的には17位)という成績を納めれたのは、このパーティのお陰としか思えないほどに強かったです。
ちなみにLCQもこの構築で突破しました。
 
 
PJNO出場前の裏話
 
鎧の孤島の配信に伴って超強化されたゴリランダーの登場はこのパーティにとってかなり向かい風でした。
その為、PJNO本番2日前までは、鎧の孤島によって強化されたポケモンや色んな構築を試していました。
最終的にはしっくり来る構築が組めず、最早ノリと勢いで既存のピカチュウ構築での参加を決めましたが、大好きなピカチュウを連れて中々の結果を残せたのは本当に嬉しかったです。
 
 
最後に
PJNO中、近くで応援してくれていたチコ系シスターズ達と勝ちを取るサポートをしてくれた、らくがきちょうさん達、補佐の紹介をしておきます。

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